シトー会建築に惹かれる

（写真はwikipediaより）

色々な修道院や建築を見ていて、フランスのプロヴァンス地方にあるシルヴァカンヌ修道院の写真が目にとまり、その静謐な美しさに心を奪われてしまいました。

シルヴァカンヌ修道院のインスタグラム

私はすべすべした丸い洞窟のようなロマネスク様式の教会が好きなんだなぁと思いながら建築物を見ていたのですが、なかでもシルヴァカンヌ修道院は素敵だと思いました。

プロヴァンスにはこのシルヴァカンヌと、ル・トロネ修道院、セナンク修道院とシトー会修道院が３つあり、これらの修道院は「プロヴァンスの三姉妹」と呼ばれているそうです。

実際はこの修道院は、ロマネスク様式だけでなくゴシック様式の要素が入ってきているそうなのですが、薔薇窓が簡素で可愛らしく、柔らかく繊細な光の入り方に、フランス人の光に対する感受性は素晴らしいとあらためて感動しました。

色々な記事を読んでいるとシトー会建築と呼ばれるスタイルがあるようです。

シルヴァカンヌ修道院もシトー会の修道院です。こちらの記事には、「モレームのロベルトゥス (ロベール) によって 1098年フランス，ブルゴーニュ地方のシトーに創立された修道会に属する修道院および聖堂の建築様式。…シトー修道会は，クリュニー会やベネディクト会の華美な活動に反対してきびしく質素な生活環境を理想とし，その建築にも装飾性を最小限にとどめた地味な様式が求められている。高い塔を築く代りにアーケード式の鐘楼がつけられ，内部空間も狭く，全体の構造も単純である。」と書かれています。

私はシトー会の修道士の修道服にも惹かれるのです。