ズバッと言う子供は羞恥心が強くなる

日本は「場の空気を読む」とか、「出しゃばらないことが美徳」みたいなムードが特にありますよね。

 

子供にも生まれつきそういうことがわりと出来る、察することが上手な大人びた子もいるでしょうが(それはそれでいきすぎると問題になると思いますが)、でも、殆どの子供は自分の欲求や思った事に忠実。なかには大人相手にズバッと物事を言う洞察力の鋭い子もいます。

 

とはいえまだ子供ですから、その視点には幼さもあるかも知れないし、あるいは本当に適格な事を言ってきても、世の中のことも知らない子供が相手だと、つい「そんなこと言うもんじゃない」「あんたにはまだわからない」「大人みたいなことを言うな」「大人顔負けね(笑)」と言ったりしてしまう。

 

そう言われた子供は「自分は何か間違った、恥ずかしいことをしてしまった」と思うようになります。そうしているうちに、だんだん自分の本当の気持ちや自分らしさを伸び伸びと表現できない、羞恥心の強い性格が生まれてきます。羞恥心が強い人は、なかなか本当の自分をさらけ出せません。上の例に限らず、自分を出したら否定される・笑われると子供の頃の経験で強く思ってしまうと羞恥心が強くなります。

 

性格的にシャイでさらけ出すのが苦手な人は、強い葛藤があるというよりあまり悩まず自分の世界を理解してくれる人と共にいることで満足するでしょう。しかし子供時代の心の傷から羞恥心が強くなった人は、「もっと本当の自分を出したいのに出すのが怖い」という葛藤を抱え続けます。

 

羞恥心が強い人は、繊細で個性的な人。とても魅力的な人、頭のいい人が多く、更に羞恥心を抱える経験をしたことで、優しさも備えています。世界はあなたが思うよりもずっと広く、あなたと同じように優しい面も持っています。だから、さらけ出しても大丈夫。あなたのことを理解してくれる人達はいます。

 



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