普通の人にとっては3から4くらいの刺激量も、HSPには9の刺激量になってしまう。
この説明、自分がHSPだと自覚している人は「わかる・・」と思われるんじゃないでしょうか。
あと1メモリ刺激量が上がるだけで、いっぱいいっぱいになってしまう。「ごめん、ちょっと休みたい、一人になりたい・・」と思ってしまう。
でも、普通の人にとってはまだ5くらいの刺激量だから、この後場所を移動してお茶しましょう、飲みに行きましょう…と過ごすのは平気。
HSPなら帰宅後ぐったり疲れきって、頭のなかがなかなか整理できなくなってしまうでしょう。調子をもとに戻すのに3日くらいかかってしまうこともあります。
HSPは決して刺激が嫌いなわけではないんです。HSPにはクリエイティブな人が多いと言われます。また人間嫌いというわけでもなくて、楽しく人づきあいをしたり会話をしたいと思っているHSPもたくさんいます。ただ、刺激の閾値を超えることが頻繁に起こりやすいので、それを大事に生きようとすると「なんでこんなに最小限のことしか日々できないんだ!?」「自分は引きこもりか」とか思ってしまうんですね。
HSPの気質そのものは変えられないと思います。でも、別の人間にはなれなくても、刺激の許容量を今よりも上げていくことは可能です。
それは、まずは自分の気質を嫌わずに受けいれること。これは絶対ですね。HSPの9割は内向型人間だと思います。内向型の人は外向型の人と自分を比べて苦しんでいることが多いので、まずは、HSPの本を読む前に内向型の人のための良著を読んで(スーザン・ケイン「内向型人間のすごい力」など)、自分の性質をよく理解すること。そして自分のこの性質を受け入れて、好きになれる生き方を見出していくことが大切だと思います。
また心の傷がいっぱいあったりすると、世界は恐ろしく、刺激の許容量もますます狭くなってしまうので、自分を大切にする生き方をしながら、自分自身を許していくことです。自己肯定感があがると、刺激の許容量も上がっていきますから。