女性同士の付き合いにおいて「距離を置く」という行為は、そのまま疎遠になり、お別れになっても仕方がない…という気持ちで行われる事が多いと思います。
SNSは日常の雑談めいたことを気軽に交換し、ゆるく繋がりを維持できるツールです。
疎遠になりすぎない関係を維持できる点で、SNSは女性的な文化と言えるかも知れません。
しかし男性はそうではないと言われています。どれだけ連絡無精になっても、音信不通になっても、距離が離れたようになっても、互いに信頼関係が築かれているなら、何年ブランクがあっても互いの絆は崩れない。そう考える人が多いようです。
さらに男性は仕事が忙しくなったり息抜きしたい、ちょっと恋愛をお休みしたいと感じる時は、容易にパートナーとの繋がりを薄くすることが出来ます。急に連絡が途絶えたり、態度がそっけなくなったりします。
繋がりを維持することを大切にする女性にとっては、そういう男性の態度はなかなか理解できず、不安の要因になるのですが、男性側は「彼女も僕を信じてくれているはず」とあまり深く考えず本能的に行うようです。
女性は恋愛において不安を感じると、より相手を愛そうとする傾向があるそうです。パートナーシップにおいて、こじれたり難しくなったり、男性が距離を置き始めたように感じる時、女性はそこをなんとかしようとますます相手に近づいて、尽くしたり、不満や不安をぶつけたり、確かめようとしたり、話し合いをしようとする傾向が強いと言われます。
それをしないで済むような無関心な相手ではないし、お別れになりたくはないし、恋愛脳になってしまっているからです。
「私のことを嫌いになったの!?」「他に好きな人が出来たの!?」「以前は私にもっと優しかったのに」「最近はいつも仕事ばかり」「休日は私をほったらかして、友達と遊びにでかけている！」と、怒りと焦りと不安でパニックになってしまいます。しかし、その言動に男性は「なぜ、僕を信じてくれないの!?」とうんざりしてしまうのです。
女性からしたら冗談じゃないって話ではあるのですが…、ちょっと疲れを感じたり他に集中するものがあれば、男性は容易に恋愛を中断します。後回しにします。他に集中したいものがあるから。そして彼女をストレス発散に扱っていいとは思わないので、休日は当分はバカ騒ぎできる友達と遊ぶことにします。
こういう状況は女性にとって腹立たしかったり、愛情が薄れたように感じられとても不安になるものです。互いのエネルギーは噛み合わず、女性はどんどんパニックになり、最終的には別れ話をしたり別れ話をされたりして、何か月も時には何年も何年も暗闇を過ごすことがあります。
どうでしょうか。目には目を歯には歯をではないですが、距離には距離を、曖昧には曖昧をと、女性も男性と同じようにするというのは。
そして、自分のやるべき他のことに集中するのです。相手を信頼して、楽しく一人の時間、彼のいない時間に集中してください。近づくより遠ざかることで、うまく行くこともよくあるのですから。