白い翼をつけた神の御使い…多くの人がイメージする天使はそのような存在です。では、スピリチュアルの世界では彼らはどのような存在として考えられているのでしょうか。
天使ってどんな存在!?
天使(Angels)は、見えない世界のスピリット(霊)の一形態です。彼らは守護霊(スピリチュアルガイド)とは別の存在で、あくまでも「天使」として存在しています。
天使達はみな非常に優しく、賢く、純粋な愛の存在であり、エゴというものを全く持っていません。また、天使と言うと多くの方が翼をつけた姿を思い浮かべますが、実際は彼らは翼を持っていません。
男性エネルギーが強いか女性エネルギーが強いかの違いはありますが、人間のような性別は持っていません。
天使の波動は非常に軽く、微細で、優しく、光と愛に満ちています。また、守護霊のような人間らしさよりも、より普遍的で、性別や文化も超越するため、存在やメッセージにやや超然とした印象を受けるかも知れません。
スピリチュアルの世界ではどのような存在として考えられているか
スピリチュアル世界での天使は宗教の垣根を取り払った霊的存在として捉えられています。宗教とは関係なく天使は「いる」と考えるのです。
ですのでスピリチュアルの世界では、天使の解釈や考え方は人によって少しずつ、時には大胆に違っているのが現状です。様々なサイトや本を通して「一体どの解釈が真実なのだろうか!?」と思われた方も少なくないのではないでしょうか。
私も過去、何人かの先生に天使について教えていただきましたが、共通しているところもあるのですが、全く違う解釈になっていることもありました。しかし基本の役割などはやはり聖書やユダヤの経典などに書かれた内容がベースになっていることが多いようです。
ですが特定の教義に縛られることのないスピリチュアルでは、このような違いがあってもいけないという事はありません。あなたも一番自分がしっくりくる天使の解釈を受け取られたら良いと思います。
天使の役割
すべての天使が「守護」「メッセージを送る」「ヒーリング」の力を備えています。同時に天使達は個性も備えており、それぞれの個性にあった役割や得意分野を持っています。私達人間を積極的にサポートしているのは天使、守護天使、大天使と呼ばれる天使達です。
天使はなんのために存在しているのでしょうか!? それは私達人間をあらゆる領域で「守護」し、「メッセージを送り」、「ヒーリング」するためです。私達人間は様々な学びを抱えて転生し、今生の大まかな青写真も携えて生まれてきます。
最終的にはみな必ず愛と光の道を選択していくのですが、少しでも私達の道のり、学びがスムーズになり、少しでも早く幸せになり、霊的な成長を果たせるように、様々な形で私達をサポートしていきます。それが彼らの仕事、役割と言えます。そうすることで、全体の波動を上昇させることができるのです。
私達が成長すること、あるいは成長が遅れることも、天使界を含めたすべての領域に影響を与えます。
天使とつながりを強めるには
天使と聞くと、どうしてもキリスト教をはじめとする宗教のイメージが強いため、「日本人の私も天使を呼んでいいのだろうか!?」と思われる方も多いかも知れません。
しかし既にお話したように、天使は目に見えない世界にいる霊体のひとつであり、私達人間が生み出した宗教とは無関係に存在しています。天使とつながりを強めるのに宗教の垣根は存在しません。
天使とつながりを強めることに、難しいものは何もありません。彼らのことを考え、感謝の気持ちを伝え、どのようなサポートが欲しいのかを伝えるだけです。
つながりを強める時に大切なことは「どんな手助けが欲しいか」、ちゃんと伝えることです。大きなことでも小さなことでも、どんなことでも構いません。世界の平和から、駐車場を空けておいてほしいまで…。「お願い」をすることで、彼らは私達の人生によりしっかりと関わっていけるようになります。ですので感謝の気持ちだけでなく、サポートのお願いを必ず行ってくださいね。
天使がいるサイン・合図
天使がいるサインとしてよく知られているのは、エンジェルナンバー、特に数字の「4」のゾロ目(44、444、4444など)です。4のゾロ目を目にした時は、天使があなたのそばにいることを表します。
それから、羽根が落ちていたりふわふわと羽が落ちてきた時、ふと、天使の絵や像を目にした時。歌詞に天使が登場する歌が流れてきた時も “サイン”だと言われています。
また、天使は一瞬だけ人間の姿に変わって私達を救うことがあるとも言われます。とても困った時、どこからともなくやってきた親切な人に助けてもらった経験はありませんか!? もしかしたらその人は天使だったのかも知れません(現実にいるどなたかを、天使が絶妙なタイミングで配置させることもあります)。
ほかには、天使がいるととても良い香りがすると言われています。天使はバラの花とハープの音を好むと言われていますので、天使を部屋に招きたい時は、バラを飾ったりハープの音楽をかけたりするのもお薦めです。
私が感じる天使の魅力
宗教から離れた「天使」という存在を知って十年以上が経ち、セッションで天使からのメッセージを伝える機会にも恵まれてきました。
今でも感動するのは、やはり彼らの「優しさ」です。私達は自分で思っている以上に自分に厳しく、自分を許していません。この思いが何かを成し遂げる原動力に繋がることも勿論ありますが、しかし天使の目から見れば、「愛こそがあなたをより早く幸せの道に先に進ませる」とわかっているのでしょう。
天使の言葉は、その方にとって一番必要な、しかし決して自分にかけることを許さなかった愛の言葉を伝えます。それはとてもシンプルな、「あなたは、とても頑張ってこられましたね」とか、「大丈夫ですよ」だったりする、意外性もない昔からある励ましの言葉かも知れません。
ですがその言葉は、その方が一番求めていた言葉なのです。ですからその言葉はまるで砂漠に水が注がれるかのように乾いた心を癒し、涙になってあふれることがあります。そうした天使の優しさ、愛を何度も体験し、感動してきました。そして天使の波動は大変美しく、微細で、その波動だけで癒されていくところがあります。